法務部新人・総務部新人のための入社準備リスト とりあえずこの本読んどけ

標題の件、JDが老婆心からお伝えします。

あと10日も待たず入社ですな。自分を思い返すと当時、不安とか期待とか焦りとか満足感とかありとあらゆる感情が混ざりあって、なんとも言えないフワフワした心境だったなー。

私は引越しがあったり、ロクに就職活動してなかったり、意識も低かったので、徒手空拳で新人時代に臨みました。…がしかし、企業の法務部新人として、こういうことを済ませておいたら、色々と効率も良く、上席からの信任も得られたんだろうなと思うことを挙げておきます。私はそういうワケで、信頼されてなかったわけじゃない(と信じる)けど、おとぼけキャラというか、いじられキャラというか、そういう若手時代でした…。キリッとした若手時代を送りたいアナタに!!

基本を押えておく

この辺をやっとくと、覚えることが山ほどある入社時に、少し貯金を作ておくことができます。

  • 会社の公式HPを嘗め回すように見ておく。特に、IRや会社概要のページ。役員の氏名やプロフ、顔、機関設計(委員会設置会社だ! とか)は覚えておく。
  • 持ち株会社であったり、グループ企業が多いようなところなら、事業ポートフォリオを理解しておく。グループ企業は、クッソ似たような名前多数だったりするので、ワケが分からなくならないように。
  • 会社の客観情報を嘗め回すように見ておく。上場会社なら、株価の値動きとか、自社関連ニュース。証券会社の銘柄別ページなんかがおススメ。
  • 競合企業の顔触れ、内容をチェックしておく。
  • (大きい会社に勤める人)四大ローファームぐらいは頭に入れておく。 >> 四大法律事務所 – Wikipedia 西村あさひ以外のセンセイとは会ったことあると思います。
  • (特に地方出身者)会社のオフィスの位置、最寄り駅、路線を良く確認しておく。私が入ったところは、オフィスが山ほどありました。当時はタクシー移動OKだったのでそう困らないで済んだけど、普通は頭に入ってないと、入社数ヶ月あたりからキツくなると思います。若手のときは、お使いに出されることが多少あるのではないかと思います。

入社してしまってからは、入社しないと分からないことを覚えることに注力しなければならなくなるので、外から集められる情報は、頭に入れておくに越したことないです。

人の顔と名前と所属を覚えるとか、メール送信のお作法…会社によってローカルルールがあるので…を覚えたり、情報システム系のルールと方法を覚えたり、そういうことが多くなると思います。

 

意識高いひとは

なお飽き足らない場合には、資格試験の勉強をしておくのも良いかもしれません。

入社時研修は…会社にもよると思いますが…入社時研修だけは、ぬるかったりすることもあるので、入社前の時間と入社時研修の期間を利用して、合格できるかも。

オススメ資格

  • ビジネス実務法務検定2級
  • 簿記2級
  • ファイナンシャル・プランニング技能検定 2-3級あたり

法律系の資格は、当サイトでも特集しているように、数あります。が、現実的に短期間で取得可能で、しかも網羅的なのが、このビジネス実務法務検定2級です。会社によって、扱う法律はかなり違うのですが、それでもこの試験で出てくるような法律は、実務の場で「○○ぐらいは知ってるよね~ん」という空気になりがちな事柄を網羅しているので、新人や若手に打ってつけです。私は、恥ずかしながら二十代中盤?後半?辺りで取りました。なかなかこなれた内容じゃん?と思いましたよ。

法務やないやん?とスルーすること勿れ。財務・会計知識は法務マンに必須です。会社のお金の話。入社してから、仕事の金額的規模が上がるほど、特に財務スキームの知識は不可欠になってきます。…が、恐ろしいのは、その頃には腰を落ち着けて勉強する時間がないことです。入社前に、「何言ってんだか分からない」の状況を避けるために、この時期やっておくことが、一歩リードの要諦なのです。なので、簿記とFP。私は電卓が無理で簿記は取れなかったんですが(多分真面目にやれば取れるもん!多分!)、理論の所がおさえられたので、かじって見て良かったと思います。FPだと、このぐらいの等級ではM&Aだのの話題には耐えられないのですが、その前段の助けにはなります。あと、社保の話なんかが確かあるので、人事周りの規程を手伝うときに、役に立つ。FPは、私確か持ってます(あんまり思い入れがないので、等級が曖昧笑)。

 

本でも読んで気を落ち着ける

私が新人・若手時代に実際お世話になった本を挙げておきます。

  • 通勤大学法律コース 署名・捺印―知らなかったではすまされないビジネスのルール (通勤大学文庫) - 何気に若手時代は、現場からのこの手の問い合わせに対応するのに終始した感じあります(※会社によって違います)。総務で指導してくれよと正直思ってましたが…。あるいは、業務アシスタントさんのほうで捌いて欲しいけども。なお、ローカルルールの多い話なので、飽くまで一般論として受け取る必要がありますが、逆に一般論を踏まえての対応は、強いです。
  • 通勤大学法律コース 領収書―「最も身近な法律文書」領収書のすべてがわかる (通勤大学文庫) - 要するにこの「通勤大学」シリーズすごい良かったです。図表が多くて、さっさと読めて。上のと合わせてこの二冊、良くも悪くも中古しか出てないようなので、安く手に入りますよ!!(私には利益が出ないw) 同様にAmazonで、「○○法の解説 一橋出版」で検索してください。発行年が古いものばかりなので、改正があってる法律は要注意ですが、各法の「薄い本」が出ています。新人~若手時代を通じて、ちょっと一瞬で読みたい、というとき便利。
  • 有斐閣 法律用語辞典 第4版 - 自宅に一冊、会社の自席に一冊の必携書!(会社分は会社で経費で買ってもらえるかも) 私の勤め先は、毎日が新規事業だったので、「思い浮かんだキーワード → この辞書でざっくり掴む → 関連法を通読」みたいな作業を頻繁にやってました。超エリートコースの上席スタッフも、「私も、本一冊だけ持って席替え言われたらこれ持っていく」と言ってました。
  • (追記)企業法務の教科書: ビジネスパーソンのための (文春新書 862) - 読んでないけど気になる。四大法律事務所の一つ「西村あさひ法律事務所」が出してる。そうだ、四大法律事務所の名前は頭に入れておいても良いかも。AM2時のメールにも即レスくれたりして、直電でお互い乾いた笑いで慰め合ったりね(こっちは社畜というのは忘れてはならないけどね)。
  • (追記)ビジネスパーソンのための契約の教科書 (文春新書 834) - 読んでないけど気になる。多分、法務の新人というより事業部向けの本。社格によりけりだけど、事業部にあまり高い理想・期待を持ちすぎると後でけっこうストレスになるので注意。
  • (追記)ビジネス契約書の見方・つくり方・結び方 (DO BOOKS) - 読んでないけど気になる。この手の本は、変なクセが付くと教えるほうも教わるほうもやり辛いので、半年後とか、実際に契約書を作るようになった後、疑問点の解決のためとか抜け漏れ防止のための参照資料として買ったほうが良いと思う。念のためだけど会社によって方針とか考え方があるので、抜け漏れ防止に使うにしても、過去の自社の契約を優先して考慮すること。

 

その他参考になるページ

1.自社を知る

まず、自社の立ち位置を理解しなければならないでしょう。上場大企業か、上場中規模企業か、上場準備中のベンチャー企業か

 >> 速習!企業法務入門 1.総論~新人法務部員のために – アニメキャラが行列を作る法律相談所withアホヲタ元法学部生の日常 http://d.hatena.ne.jp/ronnor/20110825/1314214647

化学メーカー勤務ということは、知的財産系の知識が必要になると思います。

ビジネス実務法務検定3級→ビジネス実務法務検定2級→知的財産管理技能検定3級 という流れで取得した方がいいと思います。

 >> 法務部配属前に勉強すべきこと – 就職 解決済 | 教えて!goo http://oshiete.goo.ne.jp/qa/7420199.html

 

幸運を祈る!!

知ったかぶりすると失笑されるだけなので、やめましょう。

コンプライアンス周りを担当してたり、刑事手続的なアプローチが得意な人もいるので、当たり前ですけど、普通の環境よりずっと、ハッタリが効きにくく嘘が見破られやすいです。

愛されキャラだけど、基礎知識はシッカリある若手なら、仕事を任されやすいし、成長も早いです。働きすぎ注意。

 

有斐閣 法律用語辞典 第4版
有斐閣
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▼古い本なので改正部分注意だけどすごく良い本。上司に薦められて買った。M&A用語、スキームがササッと飲み込める。あの三大ローファームMHMの前身が出してる本。

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投稿者: JD / ジェイド /

ジェイドと呼んで下さい。 ワラジ履きまくってます。 家族最優先。 得られなかったぴかぴかメダルを獲得するための戦いの最中。起業・サラリーマン経験あり。 文字を書くこと、文字を読むこと、どちらも中毒的に大好き。 (2016/3/10更新)