なぜ今士業資格試験の受験なのか

IT業界で10年ほどサラリーマンをしていました。その後、まったく違う業界で起業して今に至ります。

自分自身の受験する理由を振りかえりつつ、世の中の状況を点検してみたいと思います。

士業資格の保有者を取り巻く状況

取り立てて「受け時」というわけではないのは、周知の通りだと思われます。世間一般的に、特段追い風が吹いているわけではありません。

受験者数は減少傾向

>> 士業はもはや憧れの職業ではない?試験出願者数からみる士業の現状(村山聡 中小企業診断士) : シェアーズカフェ・オンライン http://sharescafe.net/45350177-20150628.html

収入はちっとも多くない

先日リサーチしてみました。 >> 国税庁の統計から推し量る士業の懐具合 弁護士、司法書士、行政書士、会計士、税理士 – 法は不識を許さず

この結果は異常値というか、登録・確定申告だけして、あまり本気で経営していない人の所得データが含まれているものもあると思いますが、それにしても、資格を取ってしまえばバラ色生活というわけではなさそうだと想像します。

もちろん、やり方次第で経済的成功を収めている先生もいらっしゃるかと思います。

制度変更に振り回されるのも恐ろしい

年によって極端に出題傾向を変えてくる試験や、そもそも司法試験のように制度自体が大変革を続けている状況で、迂闊に受けるのも気が引けます。

 

それでも資格を取りたい理由がある。取っておいたほうが良い理由がある。

あれやこれやを考慮しても、やっぱりくぐってきた修羅場に比べれば、平和な世界ではないかと思うのです。

ブラック化 飛び込むも離脱するも自分次第

大学卒業してから就職後二年半は、いわば「ブラック」な職場でした。9時(頃)に出勤したら、9時に退勤は穏当なほう。日付が変わるまでとか、忙しいときには平日の睡眠時間が合計で20時間切っているような時期がありました。つまり、3-4時間とか、長くて6時間ぐらいで無理やり起きて、フラフラと出勤していました。

ただ、当時も今も、私自身の主観としてはブラックな職場だとは考えておらず、ただただ勤め先の状況が、伸るか反るかの大変な時期で。そのため、得難い経験が数々ありました。数字で見ればこの新人当時が一番大きな仕事をしていて、担当商品が全国版の新聞一面ということも何度かあったと思います。人には全くお薦めできないし、マネジメントに対しては、そもそもそういう状況を招かないようお願いしたい所ですが、後悔したり誰かを恨んだりということはありません。

さりとて、そんな職場は続けられるはずもないことは明らか。そうは言っても、従業員の立場で、一つの会社の中で好きな所を選んで働くというのは不可能です。

一方で、自営業化してしまえば、結果を引き受ける覚悟さえあれば再び過重労働してみるのも、短時間勤務にしてしまうのも、「ある程度は自分次第」ということになります。

時間が一番大事。

意に沿わない長時間労働で明け暮れていては、逃げ出す気力もなく、策も練ることができません。

結局女性が輝く社会なんかじゃない、ということ

いわんや妊娠出産をや。

割にリベラルな会社だったと思うのですが、勤務地の固定と一般職化(過重労働を避けた)を願い出た途端、およそ適性とかけ離れた職分に異動になってしまいました。

サラリーマンとしてはこの後の2年半が、過重労働していた時代よりもよほど、「地獄」でした。切迫流産も経験全く尊敬できない同僚に罵詈雑言浴びながらの、ただただ生活のための勤務でした。そこまでして働かなきゃいけないのか、何度も自問自答しました。

しかし、結婚・妊娠・出産で身動きが取れなくなった上に、当時の私は気軽に転職するにはやや「材料不足」でした。専門職としての実績には自信があったものの、専門職当時のような働き方は選べない。学歴はイマイチ。

個人的一番の理由…人に踏み付けられる人生はもう終わりにしたい

自分に落ち度がなくても、逃げなければならない場面というのは訪れます。そんなときに、手元に武器が無ければ、ただただ耐え忍ぶしかなかったのです。

私にとっての美点は、キラキラ女子的なルックスでも、高いコミュ力でも、若さでもなく、能力でした。しばらく仕事をした相手は、高次のポストにある相手ほど私の能力を評価してくれましたが、逆をいえば、「初対面で分からせる」ための材料を持っていませんでした

志望大学を受けられなかった

理由は明白。

誰もが進路に悩む高校時代にあっても、私の中では、「能力で食べていく」というのは決まっていました。学業で苦労したことはなく、望めば望んだ順位の成績が手に入ったので。ところが、いざ受験する大学を具体的に決める段階で、思いもかけない反対にあったのです。

「女は大学に行く必要なんかない」

西暦は2000年になろうかというときに、こんなことを言う人がいるわけがない、とうのが常識的な反応だと思いますが、本当のことです。漫画の演出のように、周りの風景がガラガラと音を立てて崩れるような、そういう衝撃を受けました。相談を持ち掛けたときの志望校が東大だったのも良くなかったかもしれません。合格判定が悪からずで、その結果を示しながら相談したのですが、生意気に映ったんだと思います。

その後は、ヤケを起こして友達と点数の低さを競ったり、部活に没頭してみたり。

「諦められなさ」による当時のリアルな記憶

しぶしぶ入りたくもなかった大学に入学してからも、もがいてはみました。密かに仮面浪人でいくつか受験して合格。同意が得られないなら自力で行くしかないということで、某新聞社の奨学金(新聞配達で働く代わりに学費を出してもらえるというもの)に申込み、面接を通過。ところが、ここでもハードルが待ち受けていて…。待っていたのは、『親御さんの同意はありますか』の言葉でした。当時、成年に達していたので今思えばもっと食い下がれば良かったと思うのですが、事なかれ主義なのか新聞社側は親の同意がなければ採用できないとのことでした。

念のため尋ねてみたものの、同意は得られず。納得いく理由はありませんでした。

…今度面接会場に行ってみようかな。新卒の採用面接と違うので、事務所のそばの間に合わせの場所でした。なんだかしんみりした、静かな面接でした。

なんとか法務部に潜り込んだものの

一応大学を卒業した後は…。勢いはあるけどちょっと戦時中みたいな会社に、混乱に乗じて入社し、まんまと法務部への配属を勝ち得ました。私より後の採用では、バリバリの高学歴の人しか入っていないので、我ながらよく滑り込んだと思っています。入れたことは幸いでしたが、やっぱり、「何か足りない」感じは拭えませんでした。

ガッツは誰にも負けない自信がある。能力も、蓄積はともかく、貯えていく意欲はありました。処理量も年次相応以上だったと思います。だけど、入っていけない会話がある。初めから扱いが別になっていた処遇がある。

正直学歴ロンダリングも考えなくはない

どこかの院に入るという考えは今でもあります。

入りきらないとも思わないし、学費も出せることは出せます。幸い、配偶者は理解してくれていて、いつかロースクールの費用について約束してくれています。ただ、それでもコスト(時間・お金・労力)は莫大なので、軽々には決断できません。

諦めてもないのですが。

 

まとめ 資格を取ればゴールというワケではないけれど

およそ2年前、起業をしました。

そのおかげで食べれてはいるし、こうしてブログを仕込む時間もある。

だけれども、フトしたきっかけで襲ってくる、満たされなさを埋めることができません。それを埋めることができるのは、司法書士の資格であったり、行政書士の資格であったり、だと思います。

単なる自己満足というだけではなく、過去散々賽の河原で石を積まされてきたからこそ、再びそうした場に堕ちたくない、堕ちても這い上がる武器を持ちたい、という思いがあります。布石です。

だからやっぱり、取らなければならないのだ。

2016年にまずは宅建。

2017年に司法書士。できれば行政書士。

その後は、また考えます。

江戸の敵は長崎で討ちます。元々、法は正義の力だという考えもありました。憎い敵に拘るのは虚しいことですが、その怒りを、別の誰か困っている人の敵を倒すために使いたいです。

ブラック企業がこの先減ると思いますか、という設問に答えてみて欲しい。

私の場合は生い立ちに起因した特殊事情が加わっていますが、他の方にとっても、この先サラリーマンという身分が安泰ではなく、離職したときに手ぶらでは恐ろしいということは同じだと思います。離職に至らなくても、私の結婚後のように、事実上の退職勧奨状態に遭う人もいるでしょう。

資格が武器になり得ることには変わりない。この先、誰しもが生き辛い世になることは間違いありません。

何か一つ、持てる武器を持つ努力をしたいものです。

 

(2016-03-08 13:51 追記 個人的な想いを書くことに終始し過ぎていたので一部加筆修正しました。それでも自分語り過ぎますが…。)

 

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投稿者: JD / ジェイド /

ジェイドと呼んで下さい。 ワラジ履きまくってます。 家族最優先。 得られなかったぴかぴかメダルを獲得するための戦いの最中。起業・サラリーマン経験あり。 文字を書くこと、文字を読むこと、どちらも中毒的に大好き。 (2016/3/10更新)