司法書士試験受験生が読んだ 認知症男性JR事故死事件 最高裁判決

(近日中に内容を修正・追加したい考えです。)

 

認知症男性JR事故死事件 >> 裁判所 | 裁判例情報:検索結果詳細画面 http://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=85714

 

報道や法クラの注目度の高さからもそのように推測してしまうのだけれども、「リーディングケース」というべきものになっていくのだと思う。

つまり、これから先、こういったアルツハイマー型認知症様の状況を呈して、見当識障害がみられるなか、第三者との間で何らかの困りごとを生じる事例は、続発するのだと思う。

統計をみれば、火を見るよりも明らかというヤツで。

不勉強な私が言うのもなんだけれども、今回の判決は、司法判断としては至極もっとも。民法714条や752条の責任は、圧倒的に不足する人手の中、24時間間断なくモニタリングを尽くせ、できなかったら賠償せよ、というものには読めない。

したがって,精神障害者と同居する配偶者であるからといって,その者が民法714条1項にいう「責任無能力者を監督する法定の義務を負う者」に当たるとすることはできないというべきである。

かと言って、今回たまさか大資本のJRが第一審原告だっただけであって(だからといって負担に甘んじよということもなく、私が同社の法務部だったらやっぱり訴訟の場で問わねば無為のまま会社で負担を被ろうという意見も軽々には言えなかっただろうし)、まして、大資本でもない零細な事業者や、いわんや落ち度があるわけでも無い一般の人が巻き込まれる「困りごと」があった場合、

 

「しょうがないね、もらい事故だからね」で済ませられるかというと、どうだろうかという想像をする。

 

つまりは、そうなってくると、司法書士も民法も糞もなく、そもそもどうしてこんなに超高齢化の世の中がやってくることを、手をこまねいてきてしまったんだろうと、ただただこの時勢が悔しく残念だ。

 

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投稿者: JD / ジェイド /

ジェイドと呼んで下さい。 ワラジ履きまくってます。 家族最優先。 得られなかったぴかぴかメダルを獲得するための戦いの最中。起業・サラリーマン経験あり。 文字を書くこと、文字を読むこと、どちらも中毒的に大好き。 (2016/3/10更新)